百日咳の症状とは?

百日咳は以下のような症状に分かれます。

カタル期 : 咳やくしゃみ、鼻水といった風邪のような症状が続き、だんだんと咳が強くなってくる

痙咳期(けいがいき) : 発作のようなコンコンっといった咳が連続で出て子供の場合、ヒューヒューと息を吸い込む時に音がするのも特徴

回復期 : 痙咳期の時のような咳の発作が次第に無くなってきて、症状が軽くなり咳も治ってきます。

というように症状が次第に変わっていきます。
ここでは実際に百日咳になった人や身近な人がかかった方の症状を語っていただきました。

百日咳にかかった時の実際の症状(体験談)

体験談1
ちょうど2年前の今頃、風邪のような症状が出始めました。季節の変わり目に風邪をひくのはよくあることだったので、今年もまた風邪の季節がやってきたんだなと軽く考えていました。しかし、いつもは1週間ほどたったら自然と治っていたにもかかわらず、全く回復の兆しが見られません。いつも自然治癒力に任せて薬などは使わないのですが、今回ばかりはちょっとおかしいと思い病院に行きました。近所の内科を受診したところ、百日咳だと診断されました。正直なところ、百日咳と言うのはその時に初めて聞きました。この時辺りから、とにかくひたすら咳が出続けるので、日常生活においてストレスが溜まり始めます。咳を我慢しようと思っても、どうしても喉がむずむずして咳が止まりません。こんな生活が百日も続くのかと思うとぞっとしました。何より、周りにうつしてはいけないので毎日のようにマスクをすることもわずらわしく感じていました。永遠に続くように感じましたが、診断されて1ヵ月ほど経つ頃には、だいぶ咳をする回数が減りました。高熱が出るような病気ではありませんが、咳は咳で辛いものがあるなと痛感しました。

体験談2
息子が生後5か月の頃百日咳にかかりました。初期症状は風邪のようでコンコンと連続した咳をしていて、風邪だと思い小児科を受診しました。小児科ではやはり風邪と言われ、抗生物質を投与されましたが全く良くならず悪化する一方で、あまりに治らないので検査をして頂き百日咳と診断されました。一番ひどい時は咳き込んで母乳が飲めず、飲んでもしばらくすると咳き込んで吐いてしまう状態でした。また、横になると咳が出るので、夫と夜通し交代で縦にだっこをして寝かせていました。回復に向かったと感じたのは初期症状が出てから2か月位経ってからです。だんだん喉がゼーゼーいう事がなくなり、咳の頻度が下がって徐々に良くなりました。完全に症状がなくなったのは初期症状が出てから3か月以上経ってからで、本当に百日続くから百日咳というのだと思いました。

体験談3
私が百日咳かな?と思ったきっかけは、咳が長引いていたことでした。初めは風邪をひいたと思っていたのですが、発熱や鼻水など他の風邪の症状がないことと、2週間近くたっても咳が治まらなかったので病院を受診しました。そこで百日咳の診断を受けたのですが、以前は子供の病気と思っていたので最近では大人の感染者も増えていると聞いて驚きました。百日咳の症状はとにかく咳がひどくて、酷い時には夜ほとんど眠れないくらい咳が出て苦しくなりました。また咳をしすぎて腹筋がとても痛かったです。病院で薬を処方してもらい、1週間ほどして少し咳が落ち着いてきましたが、完全に咳が出なくなって完治するまでは2週間くらいかかったと思います。

百日咳は学校保健安全法では出席停止?

子供が百日咳になってしまった場合に学校を休ませるのはいつまで?と気になりますよね。
学校保健安全法によると百日咳になった場合は

「特有の咳が消失するまで、または、五日間の適正な抗菌薬療法が終了するまで」

は出席停止となっています。また、自分で治ったと判断するのではなく、必ず医師の診察、証明を受けるようにしましょう。