チケット流通センターでチケットを個人売買したときのキャンセル方法やキャンセル料金、ペナルティなどについての解説です。

チケット流通センターではチケットを売る側と買う側でキャンセル方法やルールなども違います。また、プレイガイドでチケットを購入するのとは違い個人同士でのやりとりになるため、売り手側は特に勝手な理由でキャンセルすることは禁止されています。

売り手側のキャンセル方法

注文が入る前のキャンセル

売り手側がキャンセルする方法はチケット流通センターへログインしてマイページにある「 掲載中チケット一覧 」から手続きを行うことで掲載をキャンセルすることができます。

注文が入った後のキャンセル

注文が入った後に書いて側から在庫確認の連絡がありますのでそのときに「在庫なし」とすれば取引がキャンセルとなります。

売り手がキャンセルできない場合はこんなとき

チケエク(在庫保証)でチケットを掲載している場合はキャンセルすることができません。また、通常の注文後に「在庫あり」と連絡した場合にもキャンセルは不可となります。

自動的にキャンセルとなる可能性がある場合

  • 「在庫あり」連絡後にチケットの在庫がない時や券面の内容が違う場合。
  • 発送期限から2日以内に発送連絡や発送が遅延する連絡をしなかった場合。
  • 禁止されている発送方法(配達の記録が残らない普通郵便やメール便など)で買い手がチケットを受け取れなかった場合
  • 到着期限日までにチケットが相手に届かなかった場合

到着期限日とは?

買い手の入金確認日到着期限日
公演日の6日前まで公演日の4日前
公演日の5日前まで 公演日の2日前
公演日の4日前まで 公演日の前日

到着期限日は公演日が間近に迫っているととても買い手にとってもかなり重要ですよね。コンサートに行く予定にしているのにチケットがぎりぎりまでこないと不安になります。チケット流通センターでは上記のように入金確認日と到着期限日が決められています。例えば10月6日が公演日で10月1日(公演日の5日前)に入金確認ができた場合は10月4日(公演日の2日前)までにチケットが到着するようにしなくはなりません。この期限を過ぎるとキャンセル扱いになりキャンセル料を請求される可能性があります。

買い手側のキャンセル方法

買い手側がキャンセルする方法はチケット流通センターへログインした後、マイページ内にある「 お取引中チケット一覧 」からキャンセル手続きを行います。

キャンセルは入金する前まで可能で、入金期限は通常取引の場合は注文日から2日後の午後3時、チケエク取引の場合は注文後30分以内となっています。

買い手がキャンセルできない場合はこんなとき

原則として入金後はキャンセルすることはできません。ですが、入金したにも関わらず発送期限内にチケットが発送されない、連絡がないなどの不備があった場合にはキャンセルすることができます。

キャンセル料金

チケット流通センターにおけるキャンセル料金について解説します。

売り手側のキャンセル料金

売り手側のキャンセル料金はチケット代金の20%となっています。たとえば1万円のチケットを出品して「在庫あり」の連絡をした後にキャンセルしたとすると1万円の20%である2000円がキャンセル料金として請求されます。

買い手側のキャンセル料金

チケット流通センターでは買い手側のキャンセル料金を請求されることはありません。入金前までであればいつでもキャンセルが可能でキャンセル料金もかかりませんが、キャンセル後は同一のチケットを購入することはできません。(欲しいチケットのキープ目的などの防止のため)

キャンセル料を支払わなかったときのペナルティについて

インターネットなどでよくあるトラブルとして売り手側も買い手側もチケットを直前にキャンセルされたが、相手にはペナルティがあるのか?などという意見があります。

その答えはとしては「チケット流通センターではキャンセルすることによってペナルティがあるということはありません。 」

買い手としては楽しみにしていたコンサートのチケットが間近に迫ってきて売り手側からキャンセルされてしまって悔しい。売り手側も公演日が近いチケットが買い手側からキャンセルされて結局売ることができなかった。買い手側には何のペナルティもないの?という不満などがあります。

チケット流通センターでは買い手側は入金前にキャンセルをできる制度になっていますので規約内でのキャンセルであれば特にペナルティはありません。

よくあるトラブルとして買い手側が間違って購入したのでキャンセルにして欲しいなどと言ってきた場合、応じてしまうと売り手側だけがキャンセル料を支払わなければなりません。また、キャンセルをした履歴なども残ってしまいます。

買い手にはキャンセル料金もペナルティも発生しないのに売り手はキャンセルの場合キャンセル料金が発生してしまうのでどうしても売り手側は弱い立場にあります。

時には買い手側の理不尽なキャンセルによって売り手側がキャンセル料金を支払うことに不満を感じ、キャンセル料を支払わなくてもいいのでは?と思っている人も大勢いるようです。

ですが、売り手も買い手もチケット流通センターの規約に同意して取引している以上は従わなくてはなりません。売り手側にはキャンセル料の支払いの請求があり支払わないでいると裁判になるといった例はありませんが、会員登録の抹消、再登録もできなくなったりのペナルティや規約に同意している以上キャンセル料金によっては法的措置がとられる場合もあります。

ほとんどの人は理不尽だと思いながらもキャンセル料を支払う事が多いと思いますが、あまりにも一方的なキャンセルで納得がいかない場合には消費者庁が運営する「消費者ホットライン」へ相談してみるのも一つの手です。すんでいる地域に対応した 消費生活センターや消費生活相談窓口を紹介してもらうことができます。

電話番号 188

相談は無料ですが、通話料が必要になります。